2011/08/04

Black Swan

Black Swan (2011)



ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナは、元ダンサーの母親の期待を一身に背負い、バレエに全てを捧げて厳しいレッスンに励む日々。そんな彼女に、バレエ人生最大のチャンスが訪れる。長年バレエ団の象徴的存在だったプリマ・バレリーナ、ベスの引退を受け、新作の『白鳥の湖』のプリマにニナが抜擢されたのだ。しかし、白鳥の湖では純真な白鳥役と同時に、奔放で邪悪な黒鳥役も演じなければならない。優等生タイプのニナにとって、魔性の黒鳥を踊れるかが大きな試練として立ちはだかる。対照的に、官能的にして大胆不敵な踊りで、芸術監督のルロイに理想的な黒鳥と言わしめた新人ダンサーのリリー。彼女の台頭によって、不安と焦りが極限まで高まってしまうニナだったが…。

(By. Allcinema)



賞取りまくりで、話題だった映画。

遅ればせながら、ミニシアターにて。上映開始から2ヶ月ほど経過してるというのに、結構な人の入りに驚かされました。

まさにサイコスリラーな一作でした。
大人しいいい子ちゃんのニナは、プリマに抜擢されたもののブラックスワンを上手く踊れないプレッシャーとライバルたちの強迫観念で押しつぶされて、正気と狂気の狭間を彷徨い徐々にまさにサイコな状態に陥り悲惨な最期をとげるまでのお話。
最初あたりの、背後を歩いて追うような揺れるカメラワークから不安になり、徐々に狂気の世界に。
女同士のドロドロした部分を描いた作品で、その舞台をバレーにしたのはベストだったと思う。みんなプリマに憧れてそこにいるわけだから。
そんなドロドロした部分が上手く描かれてる作品で、アタシは女なので、男性の気持ちや視点がわかってるわけではないんだけど、女の人の方が男の人よりも、よりリアルに感じる作品なんじゃないかな。
過保護すぎる母親もキーパーソンとして登場するんだけど、それも男よりも門限とか色々厳しかった経験のある女性は多いと思うし、どこか身に覚えのある部分が存在するんじゃないかな。それ故に、母親が怖い。
そうして、精神的におかしくなっていくニナの展開はなかなかによくできてる。舞台設定がニューヨークだけど、ほとんど家と練習場だけしか出て来ない窒息しそうな閉塞的な感じが、そこに加担してるんだと思うけど。
個人的に、痛い系とかボディーパーツもの苦手なふしがあるので、皮捲れるとか、爪割れるとか、指がくっつくとか、そういったシーンが余計に神経にキてました。「ギャーッ!!!」って心の中でシャウトしたこと数回。SAWとか見れない人なんです、ハイ(笑)

女って怖〜い、って映画でした。

大作映画ですが、ミニシアターで見たのがさらに良かった気がします。


元々興味あった映画だったし注目されてたのは知ってるんだけど、こんなにも予想通り受賞しまくり総動員数スゴッっていう映画になるとは思ってなかったので、客足が引き始めるのを待ってたんですが、そうこうしてる間に他の映画観に行ったりして忘れ去っていて。
このままDVDで見るのでいいか、と思っていたのに映画館まで観に行ったんです。なぜなら、そこまでナタリーポートマンが見たかったというわけでも、バレエが好きだったというわけでもなく、上映がほぼ終了しかかってるっていう時期にトビー・ヘミングウェイが出演してると知ったからです。
ほぼ無名俳優ですが、実はアタシは彼のファンだったりするんです(笑)彼が出演してる作品はそれほど日本に入って来ないので、たまに出演作や予定作なんかちょっとチェックする程度だったので忘れてたんですよ、まさかブラックスワンがこのブラックスワンなんか思わなかったし(ひどい。)
そういうわけで、劇場のほとんどのお客はナタリーを観に来てたと思うんですが、アタシはちょい出のトビーを観るためだけに観に行っておりました(笑)

彼は、ニナとリリーが繰り出したクラブで出会う男2人組の1人トム役でした。
ほんとうにちょい出。だけど、スクリーンで彼が観れたのがちょっと新鮮でした。

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