2011/08/13

Hesher

Hesher (2010)




自動車事故で母を失い、心に深い傷を負った少年TJ。一緒に暮らす父親も、未だ悲しみから立ち直れずにいる。そんなある日、長髪に半裸の粗暴な男ヘッシャーがTJの家に住みついてしまう。ヘヴィメタを大音響で流し、目的もなく破壊行動を繰り返すヘッシャーに振り回されていくTJだったが…。
(by. AllCinema)









簡単に言えば、ただのメタル好きの頭オカしい兄ちゃんによるヒューマンドラマで、メタラーじゃなく俳優のファンが観に行くべき映画。

メタリカの曲がフィーチャーされてるっていうので楽しみにして行ったんだけど、それほどかかるわけでもなく、モーターヘッドもかかってたけど全体的にそんな音楽がかかるわけじゃなく。
メタラー設定だけど、とりあえず音楽の趣味がメタルなだけで、ただのアブない兄ちゃんだし(笑)
トレイラーで想像してた、メタラーが一家を救う!とか、スクールオブロックみたいに少年をメタラー化させようとしたりするのかと思ってたら、そんなでもなく。
これが、他の音楽の不良設定でも成り立つ話なんじゃないかって気がしたから、メタルっていう言葉でホイホイされる映画じゃないかな。

ただ、それ(音楽関係)抜きにして映画として見たら、ちょっとヘッシャーが極端すぎるから意見は分かれるだろうけど、ポジティブで泣かせるヒューマンドラマ。
アブないヤツでムチャクチャなんだけど、おばあちゃんには凄い優しいとかベタな設定なんだけど、ベタなんだけどツボだった。
だからこそ、ラストのおばあちゃんの葬式でヘッシャーが「散歩に行く約束してたんだ」っておばあちゃんを棺桶ごと外に連れ出して歩くシーンは泣ける。やることムチャクチャだけど。
何がこの映画の中で一番印象に残るだろうかと考えたら、ヘッシャーとおばあちゃんのハートフルな関係。家族よりも彼女のこと気にかけてるヘッシャー。結局、ダメな親子2人を改心させてやろうって気になったのは、ヘッシャーと会話してる時のおばあちゃんのセリフのせいなわけだし。

ムチャクチャでやることズレてるんだけど、結局はいいヤツだなってなってしまうヘッシャーの話。
途中、ズレてるにしてもそれは無いだろう!!やっちゃだめよ!!って部分があるにしろ、まぁ、話の展開上そうじゃないと進まないし仕方ないかなぁって思っちゃってたんだけど(苦笑/映画見すぎると犯人がすぐにわかるとかいう展開とか映画好きの悩みの1つかもしれないな……)
メタラー設定なら、もうちょっと筋肉質がいい、だとか、その白のブリーフはないだろう!ボクサーかトランクスだろう、とか、メタル好きなだけにこうツッコみたい部分が沢山あったわけで…。

ナタリー(ポートマン)は、ビミョーなキャラだったかな。
かれこれThorにBlack SwanにHesherとこの短期間に3度もスクリーンで見た俳優って彼女だけな気がするわ。
3度目なので、『また会ったわね』って心の中で思ってしまったわ。
だけど、Thorはヘムズワースにナタリーじゃない女性が印象的だったし、Black SwanはToby目当てだったしウィノナとライバルの方が印象的で、どうもあまりアタシの印象には残らない女優みたい。印象的だったのはアミダラ姫かな。

主人公のTJは、かわいかった。

だから、映画としてはなかなか悪くなかったけど、音楽映画というかメタリカ!って言うには足りない映画だったかな。
後で友達が、ギター弾いてるのに一度もそのシーンが出て来なくてやっと出て来たのは最後ブッ壊されるときのみ、って言ってて、ああ、そういえば、ってなったし。

個人的にはメタラーだから、メタルってこんなスゲーんだぜ!!いいだろう!!っていうような映画だったらよかったのになぁ。


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