2011/08/07

Charlie Bartlett

Charlie Bartlett (2008)



成績優秀なセレブ高校生のチャーリー・バートレットは、人気者になりたいという強迫観念のために学園で問題を起こしてばかり。名門校を次々と追い出され、ついに落ちこぼれが集まる公立高校に転校することに。転んでもタダでは起きないチャーリーは、不良学生たちを相手に悩み相談のカウンセリングを受け付け、自分が精神科医をダマしてくすねた処方薬を彼らに転売するといういかがわしいビジネスを始めるが…。

(By. Allcinema)






学園モノコメディではあるんだけど、邦題の『チャーリーバートレットの男子トイレ相談室』で日本では少し損してるんじゃないかと感じる、いい作品でした。
タイトルで受ける印象のように、バカコメディーな学園モノではなくて、ちょっと爽快ちょっと憂鬱なティーン独特な雰囲気を載せたヒューマンドラマといったかんじ。

IQが高いチャーリーは、その知能故に色々問題を起こしては退学になり、とうとう公立高校に転校して来る。私立高校とは違い公立高校の洗礼(ワルにボコられる)を浮けて、『オタク』『知能派』『はみ出しもの』のレッテルを貼られて孤立するかに思えたが、自分の精神カウンセラーに処方された薬でハイになったのをきかっけにそれを転売することを思いつき、上手く自分をボコったワルと協定を結んで最初の転売を大成功におさめて知名度を徐々に確率してゆく。そして、ある日はみ出し者の生徒に悩み相談をされて精神医学書を齧ったのがきっかけで、男子トイレで生徒の悩み相談そして薬の処方というビジネスを始め、学校で不動の人気者の地位を確立するのだが……。
といった感じですすんで行く話なんだけど、よくできたもので、
校内に監視カメラが設置されるようになり生徒の不満が爆発寸前状態、だとか
チャーリーの彼女は校長の娘で実は父子家庭、とか
そういうチャーリーは母子家庭で父親には秘密があったり、とか
そういう背景が相まって起こるクライマックスがなんとも爽快ちょっと感動ってなる。
学校の授業中風景なんかあまり写らない学園モノなんだけど、男子トイレで相談にのることで、他のグループの生徒を多角的に映していて、突然関わりが無かったアメフトキャプテンの本音なんかが出て来たり、今の悩めるティーンの状況みたいなのがそういう手法で見えるようになってるのがなるほどってなった。

暗くなりがちなことなんかも含まれてる作品なのにサラッとカラッとしてる不思議な映画でした。
それにはきっと、サラッとカラッとしてるチャーリーのキャラがあったのかもしれないけど、このキャラも実は中身が空っぽだったっていうチャーリーのキャラクターがあって、それも後半なるほどってなったポイントでした。

そして、
ワルだけど中身は優しいとか、ワルだけど実は真面目とか、そのパターンのベタキャラのキップが、ベタなんだけど萌え〜ってなるキャラだったり、
ロバートダウニーJR演じる校長が、哀愁のオヤジキャラ全開でまたよかったり(笑)

久しぶりに見たいい学園モノ作品でした。

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