2011/07/30

The Adjustment Bureau

The Adjustment Bureau (2011)



将来を嘱望されていた若手政治家デヴィッドはある日、美しい女性、エリースと出会い心惹かれる。しかし、彼女との仲が深まり始めた矢先、彼は突如現われた黒ずくめの男たちに拉致されてしまう。彼らは“アジャストメント・ビューロー(運命調整局)”という謎の組織に所属し、人間たちがあらかじめ決められた運命から逸脱しないよう、超人的な能力で監視・調整を行う集団だった。そしてデヴィッドに、本来出会う運命にはなかったエリースとは今後決して再会しないよう強引に従わせようとするのだったが…。

(by.Allcinema)









『The Adjustment Bureau』、日本のタイトルは『アジャストメント』。

私の大好きな映画の1つ、『ブレードランナー』の原作者フィリップ・K・ディックの短編を元にした作品、というから観に行った映画。

舞台は、近未来、ではなく現代のNYマンハッタン。
自分やその周りや世界で起きる様々な出来事は、『見えない何か』に仕組まれていて、だとか『神様の思し召し』だとかで、決して偶然起きたものではないんじゃないかと思うことって、たぶん誰にでも一度や二度あると思う。それが、『アジャストメントビューロー』という組織によって、行われている、っていう設定のもと繰り広げられる話。
そんな、きっと誰もが一度くらい思ったことのあることがあって共感を得やすい発想と、面白いその人の運命を操る組織とその人間ではないキャラクターのルールや条件設定があるのに、いまいち盛り上がれなかったのは、単に私が近未来のSF作品好きだからなのか、そうじゃないのか。
良くも悪くも短編小説というのが、少し透けて見えるような作品ではあって、小説で読めばこれは面白いかもしれない!と思わせる作品なので、映画化する際の練りが足りなかった、のかもしれない。

作品内で、何度もドアからドアにNYの様々な場所にワープするんだけど、
球場がマンハッタンではなくブルックリンにある、だとか、自由の女神がマンハッタンではなくマンハッタン島の下の離島にある、だとか、屋上のシーンはロックフェラーの屋上でマンハッタンの中心あたりにある、だとか、
知ってる人は見ていて、どのくらい一瞬にして移動しているのか大体わかるんだけど、
普通の人が見てもわかるのかな?と少し思ったので、その辺りの地理とか知ってる人の方がより面白いかもしれません。

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