2011/07/30

Inkheart

Inkheart (2008)


ドイツ児童文学の新星コルネーリア・フンケによる大ベストセラー『魔法の声』が原作
物語の登場人物が現実に現れたらどうする? 
本を読んでいて夢中になって、登場人物がページから飛び出してくるように、じゃなくて本当にベッドサイドにやって来てしまったら。 
本当にページから抜け出してきて、私たちの前に現れたら。 
そして物語の世界を私たちの世界に持ってきてしまったら? 
あるとんでもない夜に、幼いメギーの父、モーがInkheartという本を読み聞かせていると、邪悪な王様、カプリコーンがなんと、おとぎ話の枠を乗り越えてリビングルームに現れた。 
突然、メギーは物語の世界にしかない冒険のまっただ中に巻き込まれる。 
何としても、 メギーとモーは悪夢のきっかけとなったこの魔法の力をコントロールしなければならない。 
何があってもストーリーの流れを変えなければ、二人の人生は永遠に変わってしまう・・・ 


これはInkheart、時空を超えた物語、空想、そして人生の話。





全米公開された時に見たいと思ってチェックしてた劇場未公開のインクハート。
見ての通り、ファンタジー映画です。

アタシだけかもしれないけど、ファンタジー映画って独特な、本の香りみたいなのがするんだけど、特に原作ありきな作品は。
どこか、ページめくってた記憶とリンクするのかもしれないけど、そんな感覚。
ミドルエイジが舞台の作品だとさらにそんなかんじなんだけど、 この映画は、本の中と外の真ん中が舞台の作品だからかどの映画よりも本の香りが凄いした映画。 原作あるとは知らなかったから、読んではなかったんだけど、後で原作ありき作品って知ってちょっと納得。

感想は、
劇場公開されなかったし、どうなんだろうって思ってたけど、映像も話もいい映画。
ただ、壮大なスペクタクル!!!ってかんじがもうちょっと、足りなかった…気がするっていうのはあったかな。
でも、いい映画。

話は、なんとなくわかってるんだけど、いつもと少し設定の違うファンタジー映画だから、そう展開してくんだろうって思ってストーリーに引込まれてた。

Silver tongueだったかな、『魔法舌』って訳されてたけど、本を読むと現実に呼び出してしまう能力のことを。
そのsilver tongueで呼び出された『アリババと7人の盗賊』のアリババと、映画内で中心になってる1冊の本『Inkheart』の話から飛び出して来たDustfinger(埃指、否、誇り指、だったかな確か訳が)、この2人が凄いいいキャラしてて、話の中でも凄く重要な役割のキャラでした。
ファンタジー映画につきものな、仲間が増えて珍道中な展開をこれもしてるんだけど、キャラクターのバランスが良くとれてる映画だったな。さすが原作ありきで、たぶん原作を上手く使えてるのかもしれない。読んでないからわからないんだけど。

それから、そこまで重要ではないんだけど、ヘレンミレンもいいキャラしてるんだよね。
ファッションも素敵だし。

この映画、見たいと思ったのはアタシの好きそうなファンタジー映画の色してたのと、ストーリーと、
それから、映像で見たDustfingerが気になったからだったんだけど、 このDustfinger、いいキャラすぎだった。
主人公はこの人じゃないのか、ってなるほど、複雑なキャラで、すごく魅力的なキャラで気に入ってしまった。
家族の待つ本の中の世界に戻りたい一心のキャラクターで、最初敵か味方かわからない立場で登場して、最後辺りまでその立場が不安定で、どのキャラクターよりも人間臭くてそれでいて、本の中のキャラクターしてるっていういいキャラ。

本に登場して、創造すると恐怖を感じるダークサイドの存在。
それを映像とかに現すのって本当に大変だよなぁ、って毎回思わされるんだけど今回も思った。
映画の中で出て来るInkheartっていう本にも『影』っていうラスボス的なダークサイドキャラクターがいるんだけど、たぶん、『ネバーエンディングストーリー』の『虚無』と似たような存在なんじゃないかな、と見てて思った。
最後でてくるんだけど。
『虚無』だとか『影』だとか『闇』だとか、一切何も存在しない迫って来る空間で、創造されてる世界が全くそっくり無くなってしまうっていう、文章で具現化表現されてる恐怖感っていう『存在』ってなかなか、映像とかで表現するのって難しいな、って。
この原作の『影』がそういう存在なのかはわからないんだけど。
映画のように実態持ったモンスター設定なのかもしれないけど。

おもしろかったよ。
Dustfingerがすっごいいいキャラしてるのでオススメです。
ファンタジー映画好きな人はどうぞ。

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